Yahoo! ニュースのバックナンバーをパストラックを使って検討してみる
バックナンバーあるいはアーカイブ機能は日記などの時系列の記事を持つコンテンツに対して適用出来る訳ですが、どれくらい需要があるのか、あるいは需要はあるけど他に問題があるのかと言った側面をパストラックを使って検討出来ないかと言う話です。
お断り、あるいは前置き
パストラックがなんだか分からないと言う人は マウント アンマウント | パソコン豆知識 とか読んでみて下さい。ちなみにユーザ属性は取っていないのでマーケデータには使えないと言う主張をする人は正しいです。ただの目安、参考程度に留めて下さい。
まぁ秋元さんの Alexa に関する特集記事がパストラックにも概ね当てはまるので詳しく知りたい方は読んでみて下さい。
お題の詳細
を比較する事によってアーカイブについて検討してみましょうと言う話。Yahoo! ニュースのトピックスバックナンバーってのは、過去のトピックスが見れますよと言う機能ですね、ざっくり言えば。
先日旅行してきたからちょっと欲しいと思ったんですが、数日ネット難民などになるとその間の情報が欲しくなったりするケースがある訳です。旅行じゃなくても仕事でいっぱいいっぱいの日々が続くと情報に取り残されたりしますよね。
こういう需要は結構あるんじゃないかと思うんですが、色んな側面から探ってみてみましょうと。
Google を使って分析
まぁ定番ですけども。ちなみに計測はこの記事を書いている時点です。
まずはインデックス数の比較から。
- site:http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/ - Google 検索
- site:http://backnumber.dailynews.yahoo.co.jp/ - Google 検索
次は被リンク数。
- link:http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/ - Google 検索
- link:http://backnumber.dailynews.yahoo.co.jp/ - Google 検索
で表にした物が下記。
項目 | dailynews.yahoo.co.jp | backnumber.dailynews.yahoo.co.jp | |||
インデックス数 | 28400 | 11900 | |||
被リンク数 | 1080 | 568 |
バックナンバーを詳しく見た訳じゃないので構造がどうなってるか分かりませんが、バックナンバーは増え続ける物であろうに、インデックス数が現在の物に負けているってどうなんだ?
と思ったら Y! のバックナンバーは1週間保存だった件>< あとは見出しのみ保存みたいです。
Pathtraq を使って分析
さて、次はパストラックを使ってみます。まずはサイト比較機能を使いましょう。
キャプチャした物がこちら。ピンクがトピックスで、水色がバックナンバー。
ざっと見て20倍はゆうにアクセス数の差異がある。当然トピックスの方がアクセスが集まっている。まぁ当然っちゃ当然なんだが。
ちなみにこの手の比較は実はパストラックでは出来ますが Alexa では出来ません!
Alexa の場合は backnumber.dailynews.yahoo.co.jp も dailynews.yahoo.co.jp も yahoo.co.jp として集計している為です。
さて、サイト比較機能については以前も紹介しました。
なのでご存知の方も多いと思いますが、実は導線やナビゲーションについても調べる事が出来ます。nextsite, prevsite, nextpage, prevpage がそれに当たります。
まぁリンク先は API の解説ページですが、普通の検索フォームでも同じパラメータを使って調べる事が出来ます。
物は試しで実際に使ってみましょう。
見て頂ければ分かりますが、ヒット数が全然違いますね。
と言う訳で、Google を使った簡単な調査とパストラックを使った調査から、導線そのものが無い訳じゃないが、恐らくユーザーが何らかの理由でバックナンバーのコンテンツにアクセスしていないのでは無いかと言う、推測が立てられます。まぁ是非は分からんですがw
需要があるか無いかの判断まではこれだけじゃ出来ませんけど、こうしたオープンデータを用いた統計手法ってのがもっと確立されて行けばウェブサイトのビジネス面での戦略が立てやすいのかなぁと。
ITmedia エンタープライズさんに提供したランキング
実はちょっと前からパストラックを使ったITmedia エンタープライズの人気ペ−ジランキング を提供していたのですが、先日から prevsite と nextsite によるランキングも提供開始致しました。
ちょっとここで説明しておくと、
prevsite | prevsite で指定した URL パターンをリファラーとするページのランキング、つまりアクセス先のランキング | ||
nextsite | nextsite で指定した URL パターンのリファラーのランキング、つまりアクセス元のランキング |
と言う意味です。ITmedia エンタープライズの記事がどのように参照されアクセスされているかと、その記事を見た後にユーザがどういうアクションを起こしたかが見れる訳です。こうした機能を公開してるのはパストラック以外に多分無いと思います。
ちょっと前までパストラック内で導線があったんですが、かなり重たい処理の為に能動的に検索しない限りは出さないようにしてしまいましたが、今まで説明したやり方で同じような情報を得る事が出来ますし、当然開発者向け API では同等の機能を提供していますので是非使ってみて下さい。
その他
あとは prevpage, nextpage とかも実は面白いんだけども、こちらに関しては日を改めて書いてみたいと思います。
突っ込み・質問など歓迎しまーす!